8月12日(日)付の日経に「考える鳥たち」というタイトルの面白い記事がありましたので、私の考えを交えてそのほんの一部を紹介いたします。
不倫をしている方たちもびっくりではないでしょうか。なんと、あの真面目そうな?ツバメの夫婦が互いに不倫し合うというのです。すべてのツバメの夫婦が不倫するわけではありませんが、「不倫ツバメ」は多いそうです。
電力中央研究所の北村氏によると、富津市(千葉県)で約20のツバメのつがいを数年間調べたところ、なんと毎年、巣の3~4割にメスの浮気相手の子がいたというのです(驚!)。
これを説明しますと、メスは偶然見かけた健康的なオス(羽の色艶が良いオス)と浮気すれば、優れた遺伝子を受け継ぐ子を産むことができ、相手のオスも自分の子を多く残せるため、不倫当事者(当事鳥?)双方にとってメリットがあるわけというわけです。つまり、ツバメの不倫はヒトの不倫とは異なり、「優れた遺伝子を受け継ぐ子を残す」という大義名分があるのです。
この大義名分のあるツバメの不倫ですが、つがいのオスにとってはメスの浮気は損と言えます。それは自分の遺伝子を残す子が、浮気をされる分減ってしまうからです。また、メスがオスの目を盗んで自由に振る舞うと、オスは巣に紛れ込んでいるかもしれない浮気相手の子を育てる気がなくなり、子育てに手を抜くそうです(笑)。ツバメのオスとメスの駆け引きは、なかなか凄いものがありますね。
ところで、仲むつまじくツバメの夫婦が寄り添っている光景を街でよく見かけますが、これは「オスがメスの浮気を見張っているため」と考えられるそうです。妻を信じて疑わない脳天気な殿方諸氏も見習って欲しいものですね(笑)。う~ん、それにしても、ツバメ恐るべし!
【隙あらば、浮気されちゃうからホント大変ですよ!】
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【私たちも自分の遺伝子を残せるかしら?】
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