志村パーキングエリアを出ると、すぐ志村本線料金所を通ります。私はこの料金所で回数券を渡し、東京湾方向に向かって進みます。なお、首都高速道路は今年の1月1日から「距離別料金制」になりましたが、昨年末までは「均一料金制」でしたので、東京線は普通車700円でどこまでも(ただし、神奈川線、埼玉線は別料金です)行くことができました。
志村本線料金所を出て数分も走ると、5号池袋線上りの最初のオービスが現れます。料金所を出て飛ばしたいというドライバーがいるからでしょう。首都高は高速自動車国道ではありませんので、速度超過に注意が必要です。
カーブが続く5号池袋線上りをさらに数分走りますと、本線左側に中央環状線への分岐である板橋JCTが近づいてきます。今回はレインボーブリッジ経由のルートですので、本線をこのまま走ります。
【首都高5号池袋線 神田橋JCT付近】
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目の前にサンシャイン60が見え、いよいよ都心に近づいてきました。さらにカーブが多くなり、速度に注意しながら走ると、東京ドームも見えてきます。その先の神田橋JCTで八重洲線に入ります。下り坂を下ると八重洲トンネルです。ちょっと長めのトンネルを出ると、東京高速道路株式会社線(通称 KK線)に入る西銀座乗継所を通過することになりますが、ここで「乗継券」を忘れずに受け取ってください。
これは、一旦首都高速道路から出て無料区間である東京高速道路株式会社線(以下 KK線とします)に入るためです。厳密にはこのKK線は首都高ではなく、一般自動車道です。なお、このKK線は再び首都高に直結していますので、この先の汐留乗継所で「乗継券」がない場合は再度首都高の料金を払わねばなりません。ただし、ETC搭載車はETCレーンを通行すれば、乗継所での停止および「乗継券」を受け取る必要はありません。
ちなみにKK線は、道路下(高架下)の店舗である西銀座デパート(いわゆる百貨店ではなく、宝くじで有名な西銀座チャンスセンターを始めテナントが多数入った商業施設)や銀座インズなどの賃貸料で収入を得ています。
西銀座乗継所から汐留乗継所までのわずか数分の区間は、「首都高夕涼み」の中でも私の好きな所の一つです。速度を落とせば、ちらっと銀座4丁目交差点も遠目に見えます。もちろん、有楽町マリオンは目の前に迫ってきます。銀座の西側を走りますのでテンションも上がります。
そういえば、このあたりに(もちろん下の道の繁華街に)「ウエスト」という洋菓子メーカー直営の喫茶店があるのですが、夕方頃行くと、出勤前の銀座のクラブのホステスさんがコーヒーを飲んでいて、とても華のあるいい雰囲気を味わえます。コーヒーはおかわりOKですが1,000円くらい(かなり昔の話です)したと思います。
ちなみに「ウエスト」の売店で売っているリーフパイは美味で、私の大好物です。「ウエスト」は各百貨店にもテナントで入っていますので、ぜひご賞味ください。ちょっと余談でした。
KK線を先に進みますと、JR東海道新幹線、JR東海道線、JR山手線、JR京浜東北線等との並行区間に出て、ほんの少し直線区間となります。運がよければ、新幹線と競争もできるのです。ただし、この直線区間はあっという間に終わり、すぐに急な左カーブとなりますので運転には十分に注意してください。
この急な左カーブを抜けると汐留乗継所が目の前に現れます。楽しかったKK線区間もここで終わりです。(つづく)