2ntブログ
The link at the date of the calendar is an entry.
60年代後半の日本の音楽シーン、これがGSだ! (その1  オックスと失神)
2012-02-15 Wed 10:41
 さらにYou Tubeを聴いていたら、GS(グループ・サウンズ)にたどり着きました。GSは67年(昭和42年)夏頃から69年(昭和44年)春頃まで大流行しました。当時小学生であった私は、生意気にもGSに魅了され、レコードも何枚か購入したのです。初めての彼女(というか、ガール・フレンド)が出来たのもこの頃です。「おませな小学生」だったのでしょうか。

 67年といえば私は小学校4年生で、親戚の家に行くたび、「大きくなったねえ、カツヲちゃん!」と言われていた頃です。「大きくなったねえ」と言われても本人はまったく実感がありませんので、このセリフがウザイと思う年頃でした(笑)。

 さて、今回はオックスという私の大好きなグループの一つを取り上げてみましょう。このグループはGSブームの中期から後期にかけて大人気だったグループで、現在60代のご婦人なら、その当時オックスに熱くなった方も多かったのではないでしょうか。ちなみに、デビュー曲の「ガール・フレンド」は私のカラオケの持ち歌でもあります。

 「失神」という言葉を流行らせたのがこのオックスでした。オックスのコンサートでは必ずと言っていいほど「失神」して倒れる女性が相次ぎました。救急車の出動が多かったコンサートは、このオックスだったと言ってもいいでしょう。「失神」グループのオックス。ついに公演中止という事態が発生、そして会場を提供しないというホールも続出したのです。その後、GSブームは終息を迎えるのでした。

 では、コンサートの模様をYou Tubeで聴いていただきましょう。68年5月にデビューしたオックス。そのデビュー曲、「ガール・フレンド」を名古屋市公会堂のコンサートバージョンでお送りいたします。当時、シンセサイザーはなく、キーボードは初期の電子オルガンという感じです。でも、この厚みのない音色が「ガール・フレンド」になぜかとても似合っていると私は思います。

 なお、残念ながら画像は静止画で、しかもこのコンサートのものではありません。しかし、この画像を越えたコンサートの音源は凄いものがあります。それは観客のコーラス&絶叫です。高度経済成長時代の日本を象徴するがごときの観客の熱気がとても感じられます。「閉塞感を吹き飛ばす」パワーです(笑)。彼女達から「AKB?SKE?何ですか、それっ?」と言われそうですね。

 GSとしては異例の76,000回の再生回数が彼女らのパワーを物語っています。前にも触れましたが、彼女らの多くは今60代のご婦人であろうかと思います。それを考えると「時の流れ」の凄さを感じられずにはいられません。PCはなかった、スマホもなかった、でも観客のパワーはもの凄くあったあの時代・・・。とても羨ましいです。

 私は、コンサートの観客のこんなコーラスをかつて聴いたことがありません。You Tubeのコメントにもあるように、このコーラスがとても上手い!これは必聴です!騙されたと思ってぜひ聴いてください、オックスの「ガール・フレンド」。圧巻の2分56秒をどうぞ!お手数ですが、コピペ願います。http://www.youtube.com/watch?v=M5TIVKyPThg

 オックスの「ガール・フレンド」のレコードバージョンはこちらです。こちらは観客のコーラスはありませんので、オックスの歌声をよく聴くことができます(笑)。http://www.youtube.com/watch?v=pbrQ_W678JU



【写真と本文は全く関係ありません】

    オーバーニーソックス3

別窓 | 音楽 | コメント:2 | トラックバック:0
| Gストリングで閉塞感を吹き飛ばせ! |